今回は亀戸天神の鳥居の前にお店を構える、ベッ甲イソガイさんをご紹介します。(鼈甲磯貝さんからロゴ変更されました)
鼈甲(べっこう)は海亀の一種の「たいまい」を原料とした製品で、「江戸鼈甲」は東京都指定伝統工芸品になっています。磯貝さんでは、鼈甲から簪(かんざし)、帯留めなどの和装小物、ネックレス、ブレスレット、イヤリングなどの製作、実演販売をしています。
また店主の磯貝さんは、東京都伝統工芸後継者展や東京都伝統工芸品展に参加して実演を行なったり、またヨーロッパ各地で実演を披露するなど、鼈甲の普及活動にも努めておられ、江東区無形文化財に認定されているんですよ。
鼈甲細工の歴史は古くて正倉院宝物の中にも「たいまいの甲羅」が使われています。
江戸鼈甲は江戸幕府が開設された頃から作られたとといわれていますが、今のような複雑な製品ができるようになったのは、元禄時代に貼り合わせ技術が伝えられてからになるそうです。
ネックレス、ブローチや眼鏡の枠など 天然の鼈甲製装飾品には、 奥行の深い光沢と肌触りがあり多くの人に愛用されていますが、保存方法の資料を頂いたので、ちょっと抜粋させていただきますね。
--江戸鼈甲の取り扱い、保存方法--
水・熱を避け、使用後は柔らかい布で拭いて下さい。また長期にお使いにならない場合は、虫除けに防虫剤などを入れて保存して下さい。
もし分からないことがあったら、磯貝さんに聞いてみましょう。息子さん方も、あとを継ぎ一緒にやっておられますし、何よりも本当に丁寧で親切な方ですよ。
ベッ甲イソガイ 亀戸店
東京都江東区亀戸3-3-6
電話03-5628-1244
営業時間 10時から18時(定休日なし)